共依存症
人間関係において、きわめて他人に依存的で、他者をコントロールしようとする状態のことを共依存症と言います。もちろんこの社会にあって、他人と協力しながら生活していくことは必要不可欠であり、他人に協力を求めたり、他人から求められたりする事はよくあることであり、それ自体は問題ではありません。むしろお互い協力しあって夫婦生活を営んだり、友人関係を、恋人関係を進めることは必要なことです。その状態が互いに信頼しあう、協力的な中であれば、何も大きな問題はありません。
しかし、世の中にある人間関係の多くが望ましい協力的な状態にあるとは言えません。お酒を飲んでは自分の妻に手を上げる夫。子供に対して口やかましすぎる母親。この状態の中にはもはや協力的な関係は存在せず、あるのは共依存症だけです。
共依存症とはこのように、他人が自己の存在証明としてあるような人間関係を言い、根底には他者をコントロールしたいという欲求があります。お酒を飲んで妻に手を上げる夫は、酒を飲むことで、妻に自分の面倒をみてもらいたがっているのかもしれませんし、妻は酒を飲んだ夫の面倒をみることによって、自分の生きがいを見いだしているのかもしれません。
では、一体どこからが問題ある人間関係、共依存症の関係と言えるのでしょうか。今のところ、これに明白なラインを引くことは難しいのですが、前項目で紹介した物質嗜癖や過程嗜癖をしている人、あるいはそのような人が家族にいる場合は、家族の中に共依存症があると考えて良いのではないでしょうか